理想の恋愛
「じゃあ、今日は平日だし…ボーリングなんてどうかしら?」
「お、それいいんじゃねーか?」
「そうだな…ボーリングなら問題はないだろ」


多少心配なやつもいるが…まぁ問題ないだろう。


「さて、行先も決まったことだし、そろそろ教室に戻るか」
「そうね、次の授業も始まっちゃうことだし」
「それじゃあ、また放課後な」
「えぇ、神童君?間違っても帰っちゃだめだからね?」
「わかってるよ、それじゃあな」


 彩恵にくぎを刺されつつ、俺と秀は教室へと戻っていった。


「そういえば、実、お前マッキーに席替えの件言ったのかよ?」
「あっ…」


 すっかり忘れていた。

 そういえば五限目の現代文で席替えするんだった。

 しかも、まだマッキーと話もできてないし…。


「すっかり忘れてた!ちょ、ちょっと、俺マッキーのとこに行ってくる!」
「やっぱりな…授業には遅れないようにしろよー!」


 俺は今来た道を引き返して、あわてて職員室へと向かった。

 幸いなことに、ちょうどクラスへ向かう途中のマッキーとばったり出くわした。
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