高校生ー揺れる関係ー
「冬馬が、どうしてもっていったから・・
しかも、有紗の笑い声が聞こえたからついに・・・。」

「確かに、笑ってたよ。
けど、それももう台無しになったよ・・。」

「ごめん。
ほんとにごめん。」
と、栄一は顔を伏せていた。
けど、その声は泣き声だった。

「もういいよ。
もう過ぎたことだし。」
と、私は、それしか言えず、教室に戻った。

そして、教室には脱力しきった有紗が座ってた。

歩達は、私が入るなり駆け寄ってきて、私らが出ていった後の状況説明をしてくれた。
今の有紗は、2人にはもうお手上げらしい。

私は、2人の説明を何となくだけど理解して、2人をちょっと教室から出ていってもらった。
< 202 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop