高校生ー揺れる関係ー
そして、やっとイルカショーが始まった。
『大変長らくお待たせしました!
今から、動物たちのショーの始まりでぇーす!
まず、最初は、アシカのショー!』
と、飼育員のお姉さんが言うと、袖から3匹のアシカと飼育員さんが出てきた。

「うわぁー意外に大きいんだね!アシカって。」

「みたいだな!
てか、水族館に来たことのない俺に聞く?」

「今日、来たじゃん。」

「・・・・腕上げたな。」

「そりゃー嫌でも、上がるわ。
だって、日々嫌味ばっか言われてるからね。」

「根に持ってんな・・・。」

「あんたに言われたくないんだけど?」

「な、なんだって?」

「なんでもありませーん。
あ!見て。
アシカさんが回ってるー可愛い!」

「お前なぁー…。
まぁ・・・いっか。

ほら、歩夢。
あそこのアシカは泳いでるよ。」
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