高校生ー揺れる関係ー
「はぁー、あんたねぇ。」

「てか、いいのか?
もうすぐでジャンプだぞ?」

「え?」

【バシャーン】
「災厄・・・。」
私たちが座ってた席は、もろ濡れる場所だった。
だから、後ろの方は埋まってんのに、ここで開いていて、しかも、周りはイルカショーが始まるなら、カッパ着だしたり、大きい袋を持っていたんだ。

栄一は、隣で爆笑してた。
「何笑ってんの?」

「いや、思ってたより濡れるなぁって。」

「ホントだよ。」

「で、いいのかよ?
そのままで。」

「なにが?」

「いや・・・そのあれが。」

「はっきり言いなよ。」

「ホントに・・良いんだな?」

「うん!」

「透けてる・・・その・・・下着が。」

「え!?
うぅ・・見ないでー!!」
と、私は思わずしゃがみ込んだ。
顔は真っ赤で顔を上げらえなかった。
しかも、周りからは『ラッキー』、『可哀想・・・』とかいろいろ言われた。
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