高校生ー揺れる関係ー
で、カメラを返してもらって、栄一に突き出した。

「小悪魔だ…こいつ。」
と、栄一に小声で言われた。
まぁ、私の耳にはちゃんと届いていたけど、あえて何も言わなかった。

それから、ショーをずっと見てて、私たちはずっとはしゃいでた。
そして、メインのイルカショーが始まった。

「あぁーイルカだ!
可愛いーーーーー。」

「確かに、可愛いな。
後でイルカのふれあいひろば行くか?」

「え?もちろん・・行くー!」

「分かった。なら、ちゃんと写真撮っといてやるよ。」

「ほんとに?ありがと。」

「おう。任せな!」

「でも、ここってちょっとヤバくない?」

「何が?」

「その・・・・あんさぁ、このショーって確か、イルカ飛ぶよね?」

「そりゃ、飛ぶだろ。」

「ヤバい!!!濡れる。」

「あ・・・そうじゃん。
お前、替えの服とか持ってるわけ・・ないか。
まぁ、諦めが肝心だよ。」
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