高校生ー揺れる関係ー
けど、出口に近づくにつれて一樹を連れて帰りたい衝動が止まらなかった。
けど、栄一に「逃げるな。」と目で訴えられた。
だから、逃げようもなかった。
出口から出ると、一樹の両親が待っててくれた。
一樹はそれを見て、満面な笑みでお母さんの足にしがみついていった。
私は面と向かって、別れるのは辛いから、栄一の陰に隠れた。
栄一はそんなのお構い無しに一樹の両親の所に行った。
だから、トイレに逃げようとしたが、がっちり腕を掴まれ、逃げられなかったから、渋々付いていった。
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