高校生ー揺れる関係ー
『次は、亀沼ー、亀沼―』

「ん~・・・・・かぁ・・め・・・ぬ・・ま?
亀沼?!
おい、栄一!栄一ー!」
と、私は隣に居た栄一を叩き起した。
私たちは、いつの間にか寝てしまった。
そして、亀沼は栄一が降りる駅。
だから、叩き起してんだけど・・・隣に居る栄一は全くビクともせず、起きる気配ない。

「栄一くぅーんー、亀沼ですわよー?」
と、今まで出したこともない甘ったるい声を出してみた。

けど・・・・・・・
「お゛ぇ゛~~~~~」
と、自分で気分悪くなって、思わず吐きそうな勢いになった。

でも、こんな気色悪い声を出しても、栄一は全く起きない。
しかも、
(さっきより深い眠りに入ってる気が…するんですが?)

そして、こんな事してる間に亀沼に着いてしまった。
「えーいーいーち‼‼‼‼!
起きろードチビー


………うぅー起きやがれ!!!
おい!!」

「うーん・・・おぉーそれはーに・・ムニャムニャ・・。」

「寝ぼけとんなやー!
おい、亀沼だぞ!」

『ドアが閉まります。
ご注意ください。』
【プシュー】

「あ・・・。」
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