高校生ー揺れる関係ー
「「遊びます!!!」」
「約束ですよ。」

「おい、俺もか。」
「当たり前でしょ。
あれ、もしかして…嫌だった?」
「いや、そういうわけじゃないけど。
てか、そんな目で見るな。」
「やったー。
優しー(笑)」

(栄一さんって歩夢さんに弱いんだ。)
「じゃあ、そろそろ私たち行きますね。
また、合格報告しますからー。」

「うん‼
じゃあね。」
と、私たちは別れた。

そこから小走りで急いで乗り換えの電車に乗った。
急いで駆け込んだから、私と栄一は息が上がって、何も話せずそのまま空いてる席に座った。
そして、息が整うと同時に栄一から頭を叩かれた。

「いったー!
何すんじゃ、ボケ。」

「お前が早く終わらせないから、走ることになって、危うく乗り過ごすとこだっただろ。」

「そん時は、時間を潰せばいいだろ。」

「なんでそんな事になるんだよ。」

「あたしだから?」

「馬鹿。」

「あんだと?!」

「褒めたんだけど。」

「栄一の褒めるは、貶すの間違いでしょ。」

「さぁー。」

「とぼけんなー。」
と、お互いの卑屈なとこ言い争いした。
で、散々言って、なぜか私が笑ってしまった。
そしたら、栄一もつられて笑った。

「なんで笑ってのよ。」

「お前が言えないだろ。」
と、また笑った。

(腹が・・腹が痛いー。)
と思って、お腹を押さえた。
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