高校生ー揺れる関係ー
(わたしのせいだ!
私が目を離してたから・・・
有紗絶対・・怒ってる。)
と、私は自分を責めた。
ひたすら責めて、今後、有紗との関係やいつメンと関係が不安で仕方がなかった。

そして、泣いてる私に寄り添ってくれた歩、栄一。
二人は、ずっと私を慰めてくれた。
栄一なんて、柄でもないくせにハンカチを差し出してくれたりしてくれた。
 歩は、私のお母さんみたいに抱きしめてくれた。

けど、私はそんな二人の優しさ、言葉を耳にも入れず、自分を責めた。
そして、涙が枯れるかって言うくらい泣いた。

しばらくして私は泣きやみんだ。
けど、泣いた後の顔なんてとてもじゃないけど、2人に見せられないって思ったから、ずっと俯いてた。
そして、ずっと差し出しててくれた栄一のハンカチを受け取り、目の周りにある涙を拭いた。
けど、やっぱ私は可愛げがない。

栄一のハンカチだって、乱暴に受け取ったり、歩の言ってた励ましの言葉だってずっと否定してたもん。
けど、2人はそんな私を最後まで寄り添ってくれてたね。
今なら、言えるよ?
「ありがとう。
 2人が居なかったら、私ずっと泣いてたし、あの教室飛び出して、どこかに引き籠ってたかもしれない。
恩返しできなくてごめんね。
でも、2人に何かあったら、ちゃんっと助けるから!」
ってね。
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