BABY BABY


凛はちまちまと箸をつつき、たくさん残して今日はもう寝ると言った。
僕は今さら家に帰るのも凛を独りにするのも嫌だったので、病室を出てすぐ側のソファーに横になった。


これからどうなるんだ。
城島医師はどうなったんだ。

昼間に寝てしまったし、考えることが多すぎて寝付けない。
凛はもう寝ただろうか。

凛が退院したら、ふたりで住むことになる。うまくやっていけるだろうか。
もちろんこのことは、誰にも言えない。言ってはいけないだろう。


蒸し暑い。
病院だというのに、冷房が効いていないのか。汗がだらだらと垂れ、気持ち悪い。

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