空と海
耐えろ俺
今こそ日頃の鍛錬の成果を見せる時だろ!!
「永久、今はだっこは我慢してくれ、後でするからさ」
「ん、我慢..する、けどあ、私、墨買わないと...」
「はぁッ!!?お前、なに考えてんだ!」
フラフラしながら歩いてるし、息も荒い。
何より、額を触ったときかなり熱かった。かなりの熱があるのは確かだ。
俺がもう一度、永久を止めようとするが、その前に永久が誰かとぶつかり、よろめく。
「キャッ!!」
永久は小さな悲鳴をあげて倒れていく。
俺は慌てて、永久を支えようと手を伸ばすが、
くそ!
間に合わねぇ!!