空と海
だって、気にくわなくないか…?
永久があんな可愛い笑顔を僕の知らない奴に見せるなんて。
自分でも、やきもちを妬いてることぐらいは分かってる。
だけど、今の俺は自分の気持ちを制御する事が出来ない。
「あ…この人は私の知り合い…だよ。」
岡田という男に変わって説明する永久。
上目使いで、目が潤んでる。
そんな永久を見て、ついドキリとしてしまう。
「ふーん。」
平静を装うためにはなったそっけない俺の返事。
自分の余裕の無さに笑えてくる。
「あのさ、あんたこそ誰……?」
今度は岡田という男が俺に質問してくる。