空と海
「俺?俺は、壬生浪士組の沖田 総司だけど。」
「へぇ~。あの有名な壬生浪…。」
岡田という男は特になにも驚きもせず、答える。
だけど、俺は岡田という男が一瞬、ピクリと反応したのを見た。
それに、こいつ………。
俺と同じでこいつは人を殺した事がある。
そんな奴がなぜ、永久と知り合いなんだろうか………。
理由は分からないが、とにかくこいつと永久を一緒に居させたくない。
俺はそう思って、永久を見るとさっきより顔が赤く、掴んでいる身体も熱くなっていた。