空と海









「俺が送っていく。」


そう言った。





すると、岡田という男は
「お前、永久が住んでるとこ知ってんのか……?」
と眉をしかめながら言う。






「しらねぇけど、道聞けばつれて帰れる。」




「そこまでしなくても俺が連れて帰るから、壬生浪士さんは別に永久を送っていかなくてもいいよ。」




岡田という男は、そう言って永久をグイッと引っ張って引き寄せる。






俺はそうはさせまいと、永久を引き戻す。















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