空と海










ずうずうしいお願いだったかも知れないけど、こうやって京に来ることが出来てよかったと思っている




もともと私は長州のとある町に住む普通の武士の娘だったのだが、兄が通っていた道場にこそこそとついて行ってそこで刀を学んだ。



そこで、高杉さんに気に入られ、高杉さんと行動をする事になった。






あの時の出会いは最早運命と言っても過言ではないと私は思うのだ




「春風さん?春風さんっ!さっきから何にやにやしてるんですか?」


「へっ?」



ふいに隣を歩く香山さんから声をけられ、声が裏返る


香山さん、本名、香山 信一郎は私たちと一緒に京へ登ってきた人の一人


キリッとした眉が印象的で、かなりの美男子だ














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