空と海









「おっ………、男が女にせっ……………」





「「せっ?」」







「せっ、せ、せ…………、」






「「せ………?」」







ゴクリ………。
これは、聞いて良かったのかな………?
口に出そうとすると異様に言いづらい単語



だけど二人とも、せっ…の続きが聞きたいらしく私をジーッと見つめている。






私は少し深呼吸をした後、高杉さんと香山さんを見つめる。



「接吻するときってどんな時ですかッッ!!!!!」



カァァァッと上昇する顔の熱


私は二人の顔が見れなくてギュッと目をつむった。



「そりゃ、好きだからだろう?なぁ、香山?」



「え、ええ。というか春風さん誰かにされたんですか?」




「えっ、あ、のそういうわけでは...ないんですけど.....」



徐々に語尾になっていくにつれ小さくなっていく声


まさか、壬生狼の沖田総司に無理やり接吻をされたなんてくちがさけても言えない










< 42 / 223 >

この作品をシェア

pagetop