空と海





けれどその何かは目に見えず言葉に表すのも難しい



そんなものを私たちは自分たちの手で変えにきたのかと思うと嬉しさが溢れ出しそうだ


そんな感情を香山さんも感じていると思うと嬉しくてフフッと笑ってしまう



歩く足は先週までの長旅を感じさせない様な軽々とした足取りで私と香山さんは京の街の散策を続ける


キラキラと輝く京の街の風景はどこか長州とは違っていて、物と人であるれている



「春風さん、たいぶ歩きましたしそこで一服しませんか?」

香山さんもその一言であたりに漂う甘い香りに気づく私




「これって..お団子……?」





すると香山さんはコクリと頷く。


ちょうど、小腹も空いたし、まだまだ時間はあるし...

「じゃあ、少し寄りましょうか」



私たち二人はその一言で甘味屋の暖簾をくぐった








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