この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止

言っていいことと悪いことがある。"別れる"なんて、簡単に口にする銀に怒り爆発!


「てめぇ~湿布貼らなねぇなら、口にゴキブリ突っ込むぞ!」


銀の表情が一変、顔面蒼白になる。


「……貼る。貼らせて頂きます」

「よし!」


うつ伏せになり、銀に湿布を貼ってもらうとひんやりとした感覚に思わず鳥肌ゾーゾー。


「これでいいんだろ?」

「うん、ありがと……て、どこ触ってんのよ!」

「確かに桃尻だな……」


調子に乗った銀の手がブラウスの中へ――


「ダメだよ……銀。会社でそんなこと……」


一応、少し抵抗を試みたが、それは無駄な抵抗で、背中ごしに大きな手で胸を包まれるともう銀のなすがまま……


「さっき俺に偉そうな口利いたよな? あんなこと言うのは、1千万年早いんだよ!」

「んんっ……」


塞がれた唇では反論も出来ない。


肌蹴た胸と乱れたシーツ……社内の医務室で、イケナイことをしてるという後ろめたさが余計に気持ちを高揚させる。


「シたいか?」

「えっ?」

「ソノ気になってんだろ? でも、シてやんねぇ~ひとりで悶々してろ!」


はぁ? もしかして…これが銀の仕返し? なんちゅー性格の悪いヤツだ。


「じゃあ、俺は仕事に戻る。ミーメは暫く寝てろ」

「あ…ちょ、ちょっと、銀……」

「ひとりで変なことすんなよ」

「な、するワケないじゃん!」


顔がカーッと熱くなり、思わず枕を銀に投げつけるとそれを軽くかわした銀がペロッと舌を出す。


「まぁ、どっちにしろ、その尻じゃあできねぇだろ? それと、今日はクライアントと打ち合わせを兼ねた食事会がある。店には行けねぇからな」


そう言うと銀は医務室を出て行った。


静まり返った医務室。まだ体が熱い……正直、スル気満々だったよな、私。


もぅ、銀のバカ! ホントに悶々しちゃうじゃない。


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