この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止
――その夜のことだった……
いつも私がお風呂に入ってる間に銀がお布団を敷いてくれてるのだけど、今まで少し離れて敷いてたお布団が、なぜか今日はピッタリくっついてる。
これは何を意味してるんだろう?
銀がお風呂に行くとその2組のお布団を眺め、私はまた、良からぬ妄想に耽っていた。
暫くして我に返るとシャンプーが無かったことに気付く。慌てて詰め替え用のシャンプーを持ちバスルームに向かう。そして、ドアの前で銀に声を掛けた。
「銀、シャンプーもう無かったでしょ? 詰め替え、ここに置いとくね」
けれど、シーン……返事がない。
それから何度も声を掛けたけど、ウンともスンとも声がしない。
まさか……死んでる?
パニくって後先考えず、お風呂のドアを開けると銀が頭までドップリ湯船の中に浸かってる。
「ギャー! 銀、ぎーん」
お風呂で溺死なんてシャレになんないよ!
湯船に両手を突っ込み銀を引きずり出す。
「銀! 死なないで~」
私は彼の体を抱きしめ絶叫した。すると――
「苦しい……離せ……」
「銀? 生き返った?」
「アホ! 邪魔しやがって……もう少しで新記録達成だったのに……」
「えっ?」
「潜水の自己記録を塗り替えるチャンスを……よくも~」
潜水の記録を……塗り替える?
「腹立つなぁーこうしてやる!」
ドボーン!
「うぎゃ~!」