actually
あれから一週間たった
毎日のように顔を合わせ拳銃の練習に付き合ってくれるアキはウミに対して普通に接してくれる
それに答えようとウミも普通に接しているのだが
どこか心に引っ掛かりがあるようだった
そしてアキの訓練と同時平行で行われていた朝の体力づくりを終え
ウミがソファーで休んでいると
リビングの扉の開く音がした
振りかえるとハルがいてウミがいるソファーに近づいてきた
「ハル、おはよー」
「はよ。ウミ、朝練終わったか?」
朝練って・・・・部活じゃないんだから
と、顔に言葉を張り付けるウミ
「うん、終わったよ」
home付近の山をとにかく走り回るだけという
単純作業だが山道を走るのはかなりしんどい体力作り
高校時代の持久走の授業が
どれだけ楽だったかをいまになって思い知ったのだ
「じゃあ、山行くぞ」
楽しそうな顔をしながら提案するハルだがウミはこれでもかと言うほど嫌な顔をている
「えー、また行くの?」
山の中を散々走ってきてヘトヘトのようだ
「俺にとっては"また"じゃない」
唖然とするウミ
そして後でソラに言いつけてやると固く誓うのであった