actually
時は戻り
今、山田と生田目は両側に段ボールが点々と放置されている通路の行き止まりにて
見るからに悪そうな男四人に追い詰められていた
「まさかこんな女が、って思ったがな。
俺達の存在に気付き、しかも社内の立入禁止区域に入るなんて・・・
普通の営業がすることじゃないよな?
そこの男も仲間か?
所詮はサラリーマン。
こんな行き止まりで逃げ場もないのに俺達に勝てるなんて思ってないよな?
大人しく捕まれ」
「山田さん、この人面白いくらい悪者口調なんですけど」
おどおどしていた生田目の姿は何処にもない。
追い詰められているにもかかわらず冷静に人を小馬鹿にしている
「それ、俺も思ったけど言っちゃ駄目だよ。
この人みたいな悪人面もきっと昔はピュアな心をもった少年だったんだ。」
山田も生田目と一緒になって明らかに男をバカにしている
「うわ、それすごく面白いです。
カブトムシとか追いかけてたんですかね」
「数年後には、女の子を追いかけてお巡りさんに捕まえるんだよ」
「なるほど、そこからグレ始めるんですね。悪人も可哀想な半生を送ったんですね。
悪人さん、正気を取り戻してまたカブトムシを追いかけてください」
「・・・お前ら
俺の過去を勝手に妄想して、勝手に哀れがるんじゃねえ!
しかも俺は虫が嫌いだ!
ってかさっさと捕まれ!!!」
初対面の者に不思議な弄り方をされて怒った男は懐から拳銃を取り出し、銃口を二人に向けた
流石にふざけてもいられなくなった二人は身構えた