悪魔からの逃亡~愛された証と共に~

「――春人っ!」


抱き締め返して、熱く見つめ合う。

唇が触れるのに、時間はいらなかった。


離れてた時間を惜しむように、何度も何度も触れる。
もっと深い場所で繋がりたいのを堪え、舌を絡め合う。


「あの悪魔から、由貴を救うよ。
俺らの別れは、全部アイツに仕組まれてたんだ」

「――ぇっ?」

「だから逃げよう、三人で」


迷いなんて全くない。

春人ほど大切なものはないと、離れて気付いたから。


「もう二度と離さない。由貴に似合うドレス、俺が着せてやるから」


庭園に続くドアを開け、二人で走り出す。

未来はきっと明るいと、信じて疑わずに――。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

危険な撮影会

総文字数/998

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る
ワ ル イ オ ン ナ

総文字数/990

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop