俺様編集者に翻弄されています!
<ふふ、悠里様……眠たいのですね? それでは私の膝枕などいかがでしょう?>


<おおぉう! グッドタイミング!>


<それは良かったです。今日はいいお天気ですし、悠里様も毎日執筆を頑張っておいでですものね>


<そう! そうなのよ!! 昨日だって、ここの表現が曖昧だとか、旧漢字を使うと読みにくいだの言われてね!>


<そうですか、大変なのですね……でも、私は常に悠里様を応援しておりますよ>


<うんうん、わかってくれる? あなたって本当に優しいのね……あの鬼編集者も見習って少しは優しい言葉をかけてくれれば……>



<悠里様、気晴らしにイケメン社長とデートドラマCDなど聴いてはいかがです?>



<うーん、それ、この前盤面が擦り切れるくらいに聴いたからなぁ……>



<では、美男子美容室CDは? 美青年青年実業家とデートCDは? イケメンパラダイスCDは?>



<……ち、ちょっと、そんな並べられたら恥ずかしいんだけど……>



「ふぅん、イケメン編集者とデートCDはないんだな」



<……へ? そんなの持ってたっけ……?>



「起きろ、ブサイク。よだれ垂れてるぞ」




(は……い?)
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