俺様編集者に翻弄されています!
 ―――いつもの喫茶店には数人の客がいた。

 あまり人が多いとかえって集中できないと思っていたが、さほど支障はなさそうだった。


 悠里は席に着きアイスコーヒーを注文してパソコンの電源をいれると、向かい側に若いカップルが座っているのが目に入った。
 学生カップルだろうか、見た感じが初々しい。悠里は横目でチラリと見た時だった。


「ほら、クリームついてるぞ」


「え? やだ、どこ?」


「ほら、ここだよ。とってやるからじっとしてろよ」


「やだぁ~もうー」


 ―――クリームついてるぞ。



 その言葉に悠里の妄想スイッチが勢いよく入る。
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