俺様編集者に翻弄されています!
 とあるホテルの客室―――。


 夜景の照明がベッドの上の白い男女の裸体を浮かび上がらせている。


 荒く乱れた息遣いが整えられると、女は蛇のように舌をその胸板に這わせてにんまり笑った。


「薫、あなたも罪作りな男ね……」


「ふふ、あなたに言われたくありませんけど……エミリー先生」


 先ほどの情事の名残を惜しむかのように、エミリーは宮森に深く口づけた。


「……僕の身体はいくらでもどうぞ、でも勘違いしないでくださいよ、心まではあげませんからね」


「つれないのねぇ……でもいいわ、あなたの身体はいつ見ても飽きないし、私……あなたの言うとおりに北村さんにお話ししたのよ? だからもっとご褒美くれてもいいじゃない」


 エミリーは宮森の胸に頬を押し付けてその熱を強請った。


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