【完】ヒミツの恋を君と。
しょっぱなから遅れたりしてクラスのみんなにへんな印象を持たれたくない。
ただでさえなくても、転校生なんだから…。
なんだか敗北感いっぱいだけど、大人しくついていく事に決めたあたしは、小走りで彼の真後ろに追いついた。
河野(まだ怒りは収まってないので呼び捨て決定!)は振り向くことなくスタスタ歩いて行く。
は、早いな…。
ついて行くために小走りになってくる。
無駄に長い足が憎らしい。
右に曲がって、階段上って、左に曲がって、真っ直ぐ行ってまた階段上って……。
あれ?今、“パソコンルーム”って書いてなかった?
ん?“物理実験室”も通り過ぎたけど??
「ちょ、ちょっと?」
「……」
無視なの!?
ちょっと…ちゃんと案内してよぉ。
そんなことを思っている間に、少しサビ付いてる鉄の扉の前に着いた。
河野がポケットから鍵らしいものを取り出して。
「え?ここは…」
どう見たってそこへ続く入り口にしか見えない。
河野の手によって鍵が開かれ、重そうな扉が開けられると、瞬間、眩しい空間が広がり、真っ青な空が目いっぱいに飛び込んできた。
ただでさえなくても、転校生なんだから…。
なんだか敗北感いっぱいだけど、大人しくついていく事に決めたあたしは、小走りで彼の真後ろに追いついた。
河野(まだ怒りは収まってないので呼び捨て決定!)は振り向くことなくスタスタ歩いて行く。
は、早いな…。
ついて行くために小走りになってくる。
無駄に長い足が憎らしい。
右に曲がって、階段上って、左に曲がって、真っ直ぐ行ってまた階段上って……。
あれ?今、“パソコンルーム”って書いてなかった?
ん?“物理実験室”も通り過ぎたけど??
「ちょ、ちょっと?」
「……」
無視なの!?
ちょっと…ちゃんと案内してよぉ。
そんなことを思っている間に、少しサビ付いてる鉄の扉の前に着いた。
河野がポケットから鍵らしいものを取り出して。
「え?ここは…」
どう見たってそこへ続く入り口にしか見えない。
河野の手によって鍵が開かれ、重そうな扉が開けられると、瞬間、眩しい空間が広がり、真っ青な空が目いっぱいに飛び込んできた。