【完】ヒミツの恋を君と。
屋上から見下ろすその先は、ピンクの世界が広がってる。




「桜だぁ!」




学校だけじゃなくて、その周りの住宅街にも、少し先に見える大きな公園にも点々とピンクの塊が見えて、ここから見渡せる限りそれが続いている。



街中が“春”色に染まってる──


その景色はあたしには眩しすぎて目を細めた。






「見えてるピンクの木が全部桜とは限らねぇよ。この辺、桃も多いから」


「桃?」



視線をまた春の景色に戻してピンクの景色を見渡した。



“桃佳”…桃はあたしの名前に入っている花。

この中にもキレイな花を咲かせてる桃がたくさんあるんだ?



あたしもキレイで強い花をたくさん咲かせたい。

今はまだ、つぼみすら持っていない気がするけど。




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