【完】ヒミツの恋を君と。
「な゛っ!?」


「でも、二度と危ないことはするな!今度したら許さねぇからな!それに、怒ってる理由は他にあんだよ」


「え゛!」


「お前さっき美月に電話したろ」


「あ、はい…ここに来る前に、確かに…」



晴が不機嫌そうに顔を歪める。



「俺のこと頼むみたいなこと言ったらしいな…」


「え、あ、何で知ってる……イタッ!」



頬をつねる晴の手が強くなった。



「すぐに美月から電話があったんだよ。祐樹のこと引き止めるみたいなことも言ったんだろ?それを心配して掛けてきたんだよ。その時に、桃佳に嘘吐いたことも、電話の内容も全部聞いた」


「……」


「俺、その時、お前の家に向かってる最中だったんだよ?」


「え、うちに?……なんで?」



それは、あの時には想像もしなかった晴の行動。



「話もしたかったし、それよりも…桃佳の顔見たかったから」


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