好きって言うまで離さねぇ。



冬哉の声にハッと我に返った。


いつの間にショッピングセンターに着いたの……!?



「あ、ごめん!」


建物をちら、と見上げた後、つい謝りの言葉が出てきた。


ずっと黙って歩いてた…!



「ん?何で謝るんだ?」


冬哉はにこ、と柔らかい笑みを浮かべて言った。



「……っ!な、何でもない……」


冬哉の笑顔にキュン、ってなってばっかりだ。



「そっか。侑梨の行きたいとこ、ちゃんと言えよ?」


私はそれに「うん」と頷くだけで精一杯だった。



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