忘れ去られたキオク




あたしがエルネストの前に戻ると、エルネストは深くため息をついた。



『...どこ行ってたんだ?』


『翔平のとこ』


『...』



エルネストはあたしを哀れそうに見る。



...なんなの、コイツ。



ムカつく奴だな、それがエルネストの第1印象だった。




そして、簡単に名前を教えあって、あたしが住む家を教えてもらい、その日は頭がごちゃごちゃのまま、見知らぬこの街で1日を過ごした。






< 10 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop