死神の見習い
…605…606…607…

608号室…あった


<あっ。ここや!!ありがとうなって…あ…おいっ!?>


俺は子供に礼を言おうとしたんやけど、子供はそのままスルスルと608号室の中に進んでいった


「慎也!!また探さないといけないのかと思ったわよ?黙って出掛けちゃダメよ?」

「ごめんなさいママ。」


中を見ると母親らしい女の人が心配そうに子供をベッドに移動させている


<お…お前かぁ!!田代慎也てぇ!?>


子供を指差し大声で叫ぶと、子供は顔をこちらに向けて無言でコクリと頷いた


「慎也?もう今日は大人しくしててね?ママは先生とお話してくるから…」

「うん。わかった。僕お昼寝する」


布団を深く被る子供を見て安堵の表情をした母親は足早に病室から出て行って、そこには俺と子供の2人?になる

姿が見えてる俺、何か喋らなと思うが特に何も浮かばない
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