死神の見習い
「ふぅ…可笑しかった。
お兄ちゃんは、何才までお手伝いなの?」

<あ?んー…85才まで生きる予定やったから死んだんが17で死んで10年やし…ざっと60年ない位かな??>


俺との会話を楽しそうにする慎也に少し違和感を感じた。今までにも姿が見えた人は何人かいたが、その誰もが聞いてきた質問



いつ死ぬんですか



やり残しが無いようにしたろと、俺はいつも答えとったが慎也は違った、まだ幼いからやろか?

慎也は全く口にしなかった。

「それで、お兄ちゃんはどんなお手伝いするの?」


好奇心満々の目を俺に向ける慎也


<俺の仕事?死神さんに場所を教えるだけや。何時にここですよーって、秘書みたいなもんやな>

「ふぅーん……」
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