オオカミとお姫様
「授業行かせる気ないっていったじゃん」

そう言って腕を引っ張った。
そのまま抱き寄せる。

「れっ玲央…」

詩音が困ったような甘ったるい声で俺を呼んだ。
…俺は授業にまで嫉妬しちまうのかよ。
ちっせぇ男だな、俺は。

「ここにいるなら離してあげるけど」

「…ここにいます」

少し間をあけて詩音が答えた。
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