オオカミとお姫様
外に出て、改めて見る。
かわいい…
ストレートもいいけど、こっちの方が断然いい。

「あの…やっぱり変じゃないでしょうか?」

困ったような顔で聞く詩音。
そんな顔で聞くなよ。
押さえていた高鳴りが溢れ出る。

「すげぇ似合ってる。明日からそうやって来なよ」

素直に答えた。

「はっはい…」

「じゃあ行こうか」

「はい…どっどこに?」

「川。あそこしか行くとこないし」

「川…ですか」

表情が曇る。川、嫌いなのかな?

「嫌か?」

「そういうわけじゃ…ただ、昨日の方はもういないですよね?」

昨日の…あぁ、ナンパ共か。
やっぱ怖かったんだな。

「あぁ、あのナンパ野郎どもか。大丈夫、俺がついてるから」

まず、来ないと思うけどな。
俺いるし。
俺のその言葉に安堵した表情に。
大丈夫。絶対俺が守るから。
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