オオカミとお姫様



シャツを脱ぎ、川に入る。
いつもは着替えとか持ってくるんだけど、詩音いるから持ってこなかった。

川の中に潜り込む。
夕日のオレンジが川に反射して少しオレンジの川になる。
この景色が好きだ。
川が好きだ。

「ん~~…やっぱここが1番落ち着くなぁ~~」

…!!!
思わず言ってしまった。
そういうつもりなかったのに。
これじゃまるで詩音へのあてつけ…

「私のせいで「詩音は何も悪くねぇよ!!」

詩音が驚いた顔になる。
あの距離で聞こえてるだなんて思ってもみなかったんだろう。

俺は、昔から馬鹿みたいに目と耳がよかった。
動物並だそうだ。
ヤバいな、俺(笑)

「俺、目と耳だけはいいんだよ」

詩音には知っていてほしかったから言った。
また驚いた顔をしてたけど。
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