アンラッキーなあたし
「どういう意味かな?」

「とぼけないで、ヤヨわかるよ?おばさんが翔太を好きだって事!」

「んなっ?!」

まさかの発言に不意をつかれ、あたしは、金魚みたいに口をパクパクさせた。

あたしが千葉を好き?なんのこっちゃ!!

けれど、弥生は真剣だった。

「おばさんがいくら翔太を好きでも、翔太は渡さない。それにきっと、翔太もまだヤヨの事、好きだと思うから。」

電気を消して薄暗いはずの部屋の中でも、弥生の目はギラギラと光って見えた。

「あたし、別に千葉の事なんて…」

好きじゃないもん。

そう言おうとしたのに、喉に言葉が引っかかってでてこない。

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