アンラッキーなあたし
「平気です!それより千葉さんも嬉しそうですけど?」
あたしは千葉の手をさり気なく交わし、ついでに話題も変えた。
「あっ?わかる?実はさ、やっと長谷川産業と契約取れそうなんだ!」
「えぇ~!それはすごい!しかも、あそこの社長、めちゃめちゃ短気で、気分屋で実はカツラで有名ですよ。怒らせないように気をつけて下さいね。」
「カツラは余計だろ?まぁ、やっと口説き落としたトコだし、頑張るよ。」
千葉はネクタイをキュッと締めた。
「そういや、桜庭。お前、部屋決まったんだって?」
「ええ、お陰様で」
「どの辺り?」
「ここです」
あたしは、不動産屋からもらったアパートの地図を見せた。
「こっから近いなぁ。げっ?ここ、風呂・トイレ共同だぞ?築35年て…。お前、女の子が住むようなトコじゃないじゃん?!」
千葉は顔をしかめた。
無理もない。あたしの契約したアパートは、おんぼろで日当たりも悪い、どぶ臭いアパートagain。むしろ、前よりひどくなっている。
でも、お金の無いあたしにはこれが精一杯だったし、何より一日も早く千葉の家を出なくてはと焦り、ここに決めたのだ。そのくせ、ちゃっかり千葉のアパートから近いところを選んだあたりが、未練ありありなのだが…。
あたしは千葉の手をさり気なく交わし、ついでに話題も変えた。
「あっ?わかる?実はさ、やっと長谷川産業と契約取れそうなんだ!」
「えぇ~!それはすごい!しかも、あそこの社長、めちゃめちゃ短気で、気分屋で実はカツラで有名ですよ。怒らせないように気をつけて下さいね。」
「カツラは余計だろ?まぁ、やっと口説き落としたトコだし、頑張るよ。」
千葉はネクタイをキュッと締めた。
「そういや、桜庭。お前、部屋決まったんだって?」
「ええ、お陰様で」
「どの辺り?」
「ここです」
あたしは、不動産屋からもらったアパートの地図を見せた。
「こっから近いなぁ。げっ?ここ、風呂・トイレ共同だぞ?築35年て…。お前、女の子が住むようなトコじゃないじゃん?!」
千葉は顔をしかめた。
無理もない。あたしの契約したアパートは、おんぼろで日当たりも悪い、どぶ臭いアパートagain。むしろ、前よりひどくなっている。
でも、お金の無いあたしにはこれが精一杯だったし、何より一日も早く千葉の家を出なくてはと焦り、ここに決めたのだ。そのくせ、ちゃっかり千葉のアパートから近いところを選んだあたりが、未練ありありなのだが…。