アンラッキーなあたし
「明日には引っ越すんで、早く弥生ちゃんを呼んであげて下さい!」

「あ、明日?ずいぶん急だな?まだいても良かったのに…。」

「いえ、これ以上は」

「本当に、気なんか使うなって!だって、桜庭の作った晩飯が食えなくなるのじゃないか」

もう、何で引き止めるのさ…。嬉しいじゃないか。めちゃめちゃ嬉しいじゃないか!

けれど…。

中途半端な優しさは、今のあたしには残酷だ。

甘えたい気持ちだってある、離れたくなと思う。

でも…。

これ以上好きになりたくない。

だから…。

サヨナラですよ?千葉さん…。

…隣の町内へ。
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