アンラッキーなあたし
ピピピ…。

ダァーー!

せっかくセンチメンタルな気分に浸っていたのに、メールなんか送ってきた奴はどこのどいつだよー!

あたしはポケットから携帯を取り出した。そして、ため息をつく。予想はしていたけれど、やはり、シンディー…。お前だったか。


FROMシンディー
約束の時間まで
あと9時間…。
裏切らないで下さい。


でたよ…。

気づいてはいたが、ずっと気づかないふりをしていた。だって、そうと認めたら、あたしのこれまでの努力が水の泡になってしまうから。

でも、でも、もう認めざるを得ない。。

シンディー、怖し…。

ああー!なんであたしはこんな奴と付き合っちまったんだよ。デブでもハゲでもチビでもいいから、こんなホラーな人じゃない男がよかった。

あれだけに来たメールの中から、シンディーをピックアップしてしまったあたしは、やはりツイてない。
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