アンラッキーなあたし

｢あんたは本当に甘ったれだよ。自分でした約束すら破棄にしてほしいだなんて｣

いやいやいや、その約束を無理やりさせたのはあなたですから！ババァーー！

「で、でも…」

｢約束も守れないような弟子はいらないよ！今日限りであんたは解雇だ。とっとと去りな！｣

｢そんな、それこそ約束が違いますよ！｣

｢うるさい！｣

ルコ先生がまだ燃えているタバコの吸殻をあたしに向って弾き飛ばした。

｢あーちぃーちぃ、あーちぃー！｣

それは、見事おでこの真ん中に命中し、あたしは、ひろみ郷のヒット曲みたいに叫んだ。

｢ルコ先生…。｣

｢とにかく出てってくれ！｣

ルコ先生はちっとも取り合ってくれなかった。

｢わかりました…｣

仕方なく、あたしは立ち上がると、占いの館を後にした。