アンラッキーなあたし
新しい仕事を探すのはあたしにとって容易なことじゃない。あたしは元々人付き合いが苦手だし、印象も暗いから、面接でたいがい落とされる。

接客業なんてほぼ100パーセントできない。

次の仕事はそう簡単にはみつからないだろう。

大きくため息を吐き、鏡を覗いてみる。

辛気臭い顔にばさばさの髪の毛。それに、このあざ…。

あざさえなければ、少しはマシになるだろうか?

そう思い、手であざの部分を隠してみたけれど、あざがなくても、やはりあたしは、冴えないブスだった。
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