携帯小説~誰かのための予言~
真っ暗な昇降口で手探りで靴を探し、外へ出た。


「どうしよう。怖いよ」

ワカナは涙声になっている。

「まだ、何かあったって決まったわけじゃないんだからさ」

アサコがワカナを励まし、グラウンドへかけあしで向かう。



いちばん西の端っこに体育倉庫が見える。


暗がりの中に見える、灰色の小さな小屋はそれだけでなんだか不気味だ。



「灯り、ついてない…ね」


香坂先生がまだ中にいるのなら、灯りがついているはず。

なのに、体育倉庫から灯りは漏れていない。



3人とも黙ってしまった。

何か言ってもすべて無意味のような気がして、ただ黙って体育倉庫に近づいていった。



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