《爆劇落》✪『バランス✪彼のシャツが私の家に置かれた日』

お腹を抱え笑い転げていた。久しぶりにこんなに笑えた。

「そんなに笑うなよ」
怒ったような三浦くん。


「だって! ひっ……はははあはははは!」

息が苦しくなるほど、ひきつけるみたいにして笑った。


ティッシュで鼻の下を拭う三浦くんが、多感な男子中学生みたいで可愛く見えた。

「はな、鼻血って! ばっはははは、ひひひっ」

「……笑うなよ。言っとくけど、べつに真澄さんを見て鼻血出したわけじゃあ無いから」

「え? じゃあ、なんでよ。人の体の上で鼻血出したくせに、よく言うねー。負け惜しみも言い訳も私の体の上で鼻血だしてるくせに苦しすぎるよね~」


笑いが止まらなかった。三浦くんは、私が臭いんじゃなくて、私の体に悩殺されすぎて鼻から血を出すほどに興奮してしまったと、そういう事だ。年下イケメンに鼻血出させるって、私どんだけスゴイフェロモン出してんだろう。


「だから、昨日ピーナッツを食べ過ぎただけだよ。手、洗ってくる」

手、洗ってくるだって。可愛いことこの上なしね。まるで、アライグマみたいに可愛い。手をたくさん洗ってきなさいね、あー、ついでに鼻の下も洗ったほうが良いからね、ぶはっ!

十年くらい笑えそうなんだけど。


涙を拭って笑って疲れたところに、鼻血も止まって顔も洗ってきたらしい三浦くんが現れた。なんとなく、沈んでいるのか、上半身裸のままで目がうつろになっている。


笑いすぎたかな? でも、嬉しかったのは確かで。

だって、服を脱がされている途中で鼻血を出された事が無かったから、なんていうか女冥利につきるし、鼻水をたらせるよりは遥かに嬉しい。

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