憧れ~大切な君へ~

『ハイハイ!ど~せ俺は冷たい男ですよッ!ってか、お前部活は?』
『今からだけど。龍こそ部活は?』
『俺!?俺はサボり!』
『何で?サボってたら上手くなんないよ!』
『だってよ~部活めんどいからさ…
サッカー好きだけどよ、顧問苦手なんだよな~…』
『龍、カワイ~!
部活にはサボらず出なさい!』
『お前、人をカラカうな!
しゃ~ない…めんどいけど出るか…』
『よろしい!』

その時、向こうの方から声が聞こえた。
『恵梨香~!早くしないと置いてくよ~!』
『あ、ヤバッ!
待って!すぐ行く~!
じゃぁね!龍!部活頑張ってね!』
『おぉ!お前も頑張れよ!』
『うん!』
それから恵梨は廊下を駆けていった。
『さて、俺も部活行くか。』

俺は恵梨に弱い…

特にあいつの笑顔には…

昔は
泣き虫な恵梨を笑わせようと毎日、必死に頑張っていたものだ…

だが最近の俺は恵梨の笑顔に助けられている

空を見るのと同じ様に
恵梨の笑顔も落ち着く。

俺が空を見るようになったのは小5の冬__________

もうすぐ春だと言うのに相変わらず寒い日が続いていた

そんな中、俺は空を見るようになった________

そう、あの日から俺は変わったんだ……………
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