無愛想な彼に恋しました


私の告白は最後まで言えなかった。


誰かの声にかき消されて。


その誰かの声というのは…。


「あ…あんた、今朝の…」


そう、今朝荒城君に告白していた可愛い女の子。


「覚えててくれたんだ!私、田端しおりです!」


荒城君が自分の事を覚えていてくれた事がよほど嬉しいのか本当に嬉しそうな顔を見せる。


お人形みたいな女の子だな~…。


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