無愛想な彼に恋しました


一つ一つの行動に、胸がドキドキしてきゅーっと締め付けられる。


たぶん、輝君はそんな事は気付いていない。


だから、いつも余裕そうな顔をしている。


「ね、輝君。今日はバレンタインだよ?」


キッチンでお茶を入れている輝君の隣に立ち、話しかけるとしばらく考え込むように眉間にしわを寄せる輝君。


「輝君……?」


「そっか。だから昨日沢山の女子がチョコをくれたんだ」


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