無愛想な彼に恋しました


私はバッグにいれていたチョコを取りに行き、すぐに輝君のもとへと戻る。


「ちゃんとあるよ!それと…お誕生日おめでとう!大好きだよ、輝君!」


そっと、チョコを輝君の手に乗せ、私はその勢いで輝君に抱き着く。


「馬鹿。そんなこと言われると、我慢できなくなる」


照れ隠しなのか、口元を手で隠す輝君。


そんな輝君が、愛おしく感じた…。


「大丈夫だよ。私を輝君にプレゼントしてあげる!」


「ほんと、琴音には敵わない」


ぎゅっと優しく抱きしめてくれる輝君の腕が大好き。


…全部全部、大好きだよ。


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