隣に座っていいですか?
時間は止まらない
ただ
それがどんなに
流れが遅くても
必ず
夜になるし朝は来る。
全てが終わり
深夜
狭いアパートの部屋でひとり水割りを傾ける。
葬儀の時
親友に言われた言葉
『今泣かないと、あとから大変な事になる。思いきり泣いてくれ』と……。
その時はわからなかったけど
今
それがわかる。
涙が止まらない。
もっと
こうすればよかった
ああすればよかった
彼女は幸せだったのだろうか
こんな僕と結婚して
僕は彼女を幸せに
できたのだろうか
悔しくて
自分が腹立たしくて
絶望して
もう
どうでもよくなって
彼女の元へ行きたいと思っていると
小さな身体が
背中に傾き
ぷっくりとした手が僕の肩を掴んだ。
「お父さん」
寝ぼけたか?
そっと抱き直し
温かい身体を包む。