隣に座っていいですか?
「田辺さん」
「はい」
「あなた父親でしょう。しっかりしなさい」
一喝して立ち上がると
田辺さんは「はい」と返事だけ大きく背筋を伸ばす。
大丈夫か?
桜ちゃんにさよならして
帰ろうとすると台所が目に付き
使い込んだホットプレートが私を見送る。
毎日
ホットプレートなのだろうか。
バタバタと小さな足音が近寄り
桜ちゃんが私の手を握る。
「お父さんと毎日何を食べてるの?」
心配で聞くと
「お父さんは、やきそばとおこのみやきと……えっとやきうどんと、チャーハンがとくいです」
あぁ
想像通り。
「パンもたべます。さくらはパンもすきです。なっとうさんでごはんもすきです。いくちゃんのおうちのおそばもだいすきです」
ジーンとくるわ。
「桜ちゃんカレーは好き?」
小さな手を握り直し問いかけると、丸い目をもっと丸くする。
「だいすきです」
「じゃぁ後から持ってきてあげる」
「わーい!お父さんいくちゃんがカレーをもってきてくれるって!」
飛び跳ねながら
桜ちゃんは田辺さんの元に行き
「わーい」って
田辺さんも大喜び。
どうにかして
桜ちゃんにだけ
食べさせる方法は
ないものでしょうかね。
「はい」
「あなた父親でしょう。しっかりしなさい」
一喝して立ち上がると
田辺さんは「はい」と返事だけ大きく背筋を伸ばす。
大丈夫か?
桜ちゃんにさよならして
帰ろうとすると台所が目に付き
使い込んだホットプレートが私を見送る。
毎日
ホットプレートなのだろうか。
バタバタと小さな足音が近寄り
桜ちゃんが私の手を握る。
「お父さんと毎日何を食べてるの?」
心配で聞くと
「お父さんは、やきそばとおこのみやきと……えっとやきうどんと、チャーハンがとくいです」
あぁ
想像通り。
「パンもたべます。さくらはパンもすきです。なっとうさんでごはんもすきです。いくちゃんのおうちのおそばもだいすきです」
ジーンとくるわ。
「桜ちゃんカレーは好き?」
小さな手を握り直し問いかけると、丸い目をもっと丸くする。
「だいすきです」
「じゃぁ後から持ってきてあげる」
「わーい!お父さんいくちゃんがカレーをもってきてくれるって!」
飛び跳ねながら
桜ちゃんは田辺さんの元に行き
「わーい」って
田辺さんも大喜び。
どうにかして
桜ちゃんにだけ
食べさせる方法は
ないものでしょうかね。