いじめじゃないけど、いじめなんです。

私を守ってくれる2人の親友

学校を休んでばっかりの
私に、
「頑張れ」
「学校来てね」
と言ってくれたのは、
自分も言われて傷ついてる
はずの、愛ちゃんとカノンだった。
その言葉に励まされ、
私は、また学校に行くようになった。
でも悪口はおさまらなくて、
私たち3人は掃除場所のトイレで
いつも泣いてた。
時には、授業中に3人で教室を
とびだしたりもした。


ある日。
私たちは6年生ということもあり
先生には職員室にいててもらって
クラスの全員でサプライズ
の練習をした。
1人1人にセリフがあり、
それを言っていってた。
でも私の前に言う人の
声が小さくて、私は出遅れた。
ただそれだけなのに、
私は理由も知らない
愛ちゃん、カノン以外の
女子男子全員に
「なんで言えへんの?」
「やる気ないんやったら出て行って」
と言われた。
私の目からは涙があふれて、
私たち3人は一緒に
教室から飛び出した。
そして廊下を突き進んだトイレに
逃げ込んだ。
「何で理由も知らんのに
あんなこと言うの?」
そう言ったのはカノン。
「chuka、大丈夫?」
私にそう言ってくれたのは
愛ちゃん。
私はこのとき、2人も
いろいろ言われて辛いはずなのに
強いなと思った。
それに比べて、私は
とても弱い。
学校には行かなくなる。
愛ちゃんやカノンは行ってるのに。
言われたことについて
すごく落ち込む。
まるで人生の終わりかのように。
でも、きっと愛ちゃんも
カノンも辛いんだろうな…。

それから先生に連れ戻され、
先生に話をして、誤解だと
わかった女子から、
謝ってもらった。
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